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ロクサーヌ (その2)

 私である私の意識とロクサーヌである私の意識の同調レベルはまだ60%だ。私がロクサーヌであるのは確かなのだが、時々別の私になってしまう。子供のころの私は、日本にいた。あれは、小学校のころジャングルジムで遊んでいて掴んだはずの鉄の棒が急に折れてしまい私は地面に落下して気を失った。暫くして気が付いた私は友達に抱えられながら教室に戻った。そこから記憶は途切れ次に気が付いた時には校庭を走っていた。体育の授業になっていて、自分では記憶がないのだが走っているのだった。また気を失い次は地面にしゃがんで先生の話を聞いていた。他の子ともおしゃべりをしているのだが、その自分を見ているもうひとりの自分がいる。どちらが本当の自分なのか、不思議な気がした。その日は意識が戻ったり遠くへ消えたりを繰り返し、まるで海の波にゆられているような気分だった。
 それから暫くしたある日、私は夢を見た。夢の中で私は、体が空へ浮かんで行きそして高く木の上まで飛んでやがて一気に落下する。初めのうちは落下するところで目が覚めるのだが、何度も同じ夢を見るうちに屋根の上すれすれを何とか切り抜けて無事に着地できるようになった。それからその夢は見なくなった。中学生から高校生になったある日また夢を見た。大きな川のそばで白い衣をきた老人が巨大な船に乗る夢。その人に呼ばれて船の中に乗るのだが、中に入るとドアがありそのドアを開けるといきなり宇宙に出てしまう。そこから地球を見下ろすと、地球のすべての時代が見えてしまう。同時にいくつもの時代があり、好きな時代の好きな場所へ行けるというのだ。そして私は西暦705年にロクサーヌとしてサマルカンドに生まれた。

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歴史的事実に改編を加えた妄想小説です。

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