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ロクサーヌ (その19)

 ロクサーヌは朝目覚めると、緑色のカバンを開け中からメッセージと古びた地図を取り出した。それから、紫色の宝石のついたブレスレットを見つけると左手に付けてみた。その後自分の部屋を出て、ご主人の部屋をそっと訪ねた。「ご主人様相談があります」「朝からどうしたんだ、ロクサーヌ?」「私は、迷っていました。丁仙芝に従うべきか、それとも私の仲間だというヒトミたちに従うのか。でも、決心がつきました。私は、自由に自分の意思に従って生きたいと思います。その為に、この敦煌を出て長安へ行きたいと思っています」「それで、私に一緒に来てほしいのかい?」「ええ、はい、勝手なお願いですけど・・・。お願いできませんか?」「わかったよ、私もここは余り居心地が良いとは思っていなかった。私は、自由に旅をしていたいと思っていたからね。他の者たちにも聞いてみるさ」暫くして、ご主人様と5人の従者が現れた。ミトラ、バルナ、ナースティヤ、それに翔と喜娘の5人だ。ミトラ、バルナ、ナースティヤの3人はソグディアナの出身だった。翔と喜娘は日本人の子孫だった。残りの者たちはこの敦煌に残留することを希望した。朝のうちに7人は出発した。タワーにあるリングに向かい、そこから長安行きの長距離列車に乗る。敦煌は砂漠の軍事都市のため内部はコミューターで移動できるが、外部の都市とは隔離されていた。この長距離列車以外での移動は禁止されており、許可なくしては移動できないのだ。ロクサーヌ以外の6人は敦煌での許可証を持っていたのだが、ロクサーヌは外部への移動を禁じられていた。ロクサーヌの腕輪は、チップの信号を狂わせ追跡を防ぐためのものだった。
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