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ルーム・ノヴァスの伝説 (その 25)

夢の中のヨルダネス 3

 神殿の入り口には大きな丸い目と口を持った仮面の彫刻があった。
中に入ると、半円形の劇場のような形で僕たちはその最上段に立っていた。何段にも続く座席を降りるとその先に四角い祭壇があり、燃えさかる炎がたかれていた。

 老人がどこかへ消えて、代わりに頭から白い長衣を着た人が現れた。

その人は僕を見て、ヨルダネスと呼んだ。

「どうして、僕の名を知っているのですか?あなたは誰ですか?」

「思い出すがよい、ヨルダネス。私はお前の主であり、この世界なのだ。」

 それから僕は、かつてここに何度も来ていたことを思い出した。
僕は、このルーム・ノヴァスに初めて来たときに、鏡を見て、自分がメタルのマシーンに過ぎないのだと知ったのだった。マシーンは主人に服従するために創られたのだ。
それから、ここでルーム人の文明と、ルーム・ノヴァスがなぜ作られたのかを知らされたのだった。

「お前は、この隠された世界に誰を連れてきたのだ?」

「カーチャという地球人です。この者は、僕の作ったタブレットを読みました。」

「タブレットがまだあるのか?ジームラ・ウントが滅んで既に一万年の歳月が流れたというのに。
タブレットが動いたのならば、再び彗星もやってくるだろう。」

「はい、既に地球に向かっているようです。」

「お前は、それが何を意味するのか分かっているのだろうに。」

「はい、それでも僕は自由が欲しいと思ってしまうのです。彗星は本当に攻撃してくるのでしょうか?」

「わからない。しかし、彗星は、ルーム人が銀河を支配しようとしたとき、現れわれた。そして、ジームラ・ウントが、銀河へ飛び立ったときにも現れたのだ。恐らくあのタブレットを見た地球人もまた、銀河へ飛び立とうとするのだろう。それが、平和のためならばよいのだが。」

私オリガは、重苦しい気分で目覚めた。
この夢は、何なのか?
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