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ルーム・ノヴァスの伝説 (その 69)

地球の空の上で。

丁仙之が日本から戻ってきた。

「教授、日本チームに確認しましたが、現在kは記憶データを整理中で起動できそうにありません。どうしましょうか?」

「データの整理中とは、どうなっているのだ?」

「k自ら、ロクサーヌを作る以前の記憶を整理し、物語を作っていると言っていました。ロクサーヌを起動させていた当時の負荷が大きく、精神が混乱していたようで、それを整理してるようです。」

「やはり、別の次元の世界を経験した事で精神が乱れたということか。確かに、普通の人間の精神では理解することが困難だろう。だが、その整理作業を待っていたのでは、間に合わないかもしれない。」

「はい、どうにかk抜きでロクサーヌを起動させる方法はないのでしょうか?高坂教授が言うには、ウシュパルク教授の方が詳しいだろうと言っていましたが。」

「うむ、方法としては、ERUの量子コンピューターを使うしかないだろう。ロクサーヌは複数の世界に同時に存在している可能性がある。その内の一つを特定して起動させる。それを行うには、我々のコンピューターでは無理だろう。」

「ERUは今、どうしているでしょうか?」

「セルナ君の記憶を回復させると言っていたが、どうなったのかまだ連絡はない。宇宙ステーションの設備では無理かもしれない。丁仙之君、すまないがERUと連絡を取って確認してくれるか?」

「はい、分かりました。確認してみます。」

研究室で。

「アラン教授、CTUの丁仙之様からメッセージです。」研究室のメッセージアナウンスが聞こえた。

「こちらにつないでくれ」アラン教授が応えた。

「お忙しいところすみません。セルナ君の記憶を回復させる件ですが、どうでしょうか?」

「今はウイーンの医療機関でデータの復旧中だ。作業が完了次第そちらにも連絡するよ。」

「はい、分かりました。有難うございます。」

「ところで、丁仙之君そちらの状況はどうなっている。kは見つかったのか?」

「いえ、それが記憶データの整理中で起動できそうにないのです。それで、ロクサーヌを単独で起動させたいのですが。それについてご相談なのですが、量子コンピューターを使用させて頂けないかと、ウシュパルク教授が申していました。」

「そうか、そうだね。今回は、協力しながらやっていきたいと僕も思っているので、承知したとウシュパルク教授に伝えてくれたまえ。」

「有難うございます。早速伝えます。」

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