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『kの回想』 16

芦名は、船の中でジェライルから、意識と身体の違い、身体は意識の乗り物であること、彼らが意識を学びながら宇宙を旅していることなどを聞いた。

全てを納得したわけではないが、反論するだけの知識もなかった。最後に、ジェライルから宇宙を共に旅してみないか、と誘われたが断った。

「私は、前の世界に戻りたいと思います。意識について、もっと学びたい気持ちもありますが、それよりも元の世界に帰ってみたいのです。」

「そうですか、分かりました。では、あなたの新しい身体を用意しましょう。あなたの前の身体は、今は安禄山という人になっています。

これは、私達が作った超細胞で出来た身体です。個々の細胞は光のエネルギーを取り入れて無限の命を持っています。外見はあなたのイメージに合わせて作られます。

ボディスーツの様な物だと思って下さい。これを着て帰ることが出来ます。
ロクサーヌ、あなたはどうしますか?」

「私は、芦名さんと一緒に行きたいと思います。自分のいた世界では良い思いではありませんでした。でも、自分の思うとおりに自由に生きてみたいと思います。」

「分かりました。では、あなたにも新しい身体を用意しましょう。それから、これはヘッドフォンのようなものだと思って下さい。

また何か困ったことがあれば、これで私達と連絡を取ることが出来ます。
私達はいつもあなた達を見守っています。」

「一つお聞きしたいのですが。」

「何でしょうか。」

「どうして、私達を助けてくれたのですか。」

「私達は、あなた達に興味があるのです。普通の人類は、あなたたちの様に強い意識を持っていません。しかし、あなた達の意識のエネルギーはとても強い。

その強い思いに惹かれて、あなた達を見ていたのです。これから、あなた達がどう生きるのか、そこに興味があるのです。それでは、いけませんか。」

「分かりました。とにかく助けて頂いて、ありがとうございます。」

「さあ、こちらに来てください。このパネルを見てください、意識を集中してください。
ここです、このホテルのロビーに行きます。さあ、気を付けて、よい旅を。さようなら。」

気が付くと、二人はホテルのロビーにいた。ガラステーブルの上には、カップが並べられ、コーヒーを飲んでいた。二人は突然、このホテルに来たのだが、周囲は何もなかったように静かだった。

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