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NEXT LIFE  銀座の画廊 7

 隣のマンションは10階建てで敷地も広く、駐車場も完備している。住民は様々で、半数は外国人のようである。その広い敷地の道路よりの端に自動販売機があり、植え込みは道路及びその向こう隣のマンションとの境界になっている。

 毎日そこへ行くわけではないのだが、そこで缶コーヒーを買うことが週に2、3度ある。だから、そのカード入れに気付いたのは、それがそこに存在してからそんなに日数が経過していないはずである。土日をはさんだとしても、1週間以内のことだろう。いや、隣のマンションの管理人が気付く可能性を考慮すれば、やはり1、2日以内の事だと思われる。

 と、そんなことを真剣に考えても仕方のないことで、私には何の関係もないのだから、却って藪蛇になってくだらない事件に巻き込まれることもある。それに、詳細に考えようとしても、実際のところそのカード入れを拾ったのがいつのことだったのかすらすぐには思い出せないのが現実だ。

 小人閑居して不善をなすというが、まさに今がその瀬戸際なのかもしれない。君子危うきに近寄らずとも言う。これ以上はこの件にはかかわらない方がよい。

 だが、年を取ると色んな意味で自制心がなくなる。そして、日中は話し相手、つまり暇つぶしの相手もいないのだからちょっとくらい妄想を広げても罰は当たらないかもしれない。

 そんなことをグダグダと考えていると、電話が鳴り、引っ越しスタッフの依頼が入る。

「ハイ、ありがとうございます。ウゴルです。」
「引っ越しのエイトの橋本です。至急で梱包スタッフ1名お願いします。」
「場所はどちらですか。」
「中野区大和町です。」
「何時からですか。」
「実は、午前の予定が、スタッフ1名欠員が出て遅れてしまっているんです。今すぐお願い出来ますか。」
「今ですか・・・わかりました。ちょっとだけ、折り返しさせてください。詳細をメールください。」
「ハイ、では10分以内でお願いします。」

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歴史的事実に改編を加えた妄想小説です。

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