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NEXT LIFE  麗珠 4

「そうですか、失礼しました。先程、波多野のアパートが知人の名義になっていると言いましたが、正確には波多野が偽名を使って室田哲男と名乗っていたのです。
室田哲男という名前で貿易商を営んでいました。どうやって資金を得たのかはまだ不明です。」

「波多野の話は分かりました。それよりも、畦倉香がいるのであれば、問題は解決ですよね。」

「それが、その女性は、2週間ほど前に何者かに襲われて、負傷しました。通りがかった人が緊急通報したので助かりましたが。しかし、病院で身分証を確認しましたが、持っていませんでした。ただ、所持品の中に定期券があり、それにはアゼクラ カオリと書いてあったのです。

 ところが、香さんの回復を待って、負傷した当時の確認を行ったところ、自分は畦倉香ではないというのです。本名は金 麗珠、通名は木村だと言いました。」

「ちょっと待ってください。それでは、畦倉香というのは誰なんですか?今は何処にいるというのですか?」

「金 麗珠の話によると,畦倉香というのは、仮の名で本名が金 麗珠だというのです。」

「仮の名とは、どういうことなのでしょうか。畦倉香という人物が他にいて、それを利用していたという事なのですか。」

「架空の名前だという事でしょう。それが、たまたま実際にいる人物と一致しただけなのか。或は、本当は畦倉香という日本名があるのに、それとは別の名前を使っていたのか。それは、まだ分かりません。」

「それにしても、私には関係ない事ですよね。そうではありませんか?」

「清原さん、まだ分かりませんか。金 麗珠、通名は木村だと言いましたよね。木村麗珠はご存知でしょう?」

私は一瞬答えに窮した。木村 麗珠は今日の午前中に銀座の画廊で初めてあった人の名前だ。だが、どう説明すればよいのか。

「この写真を見てください。」
その写真には、男性が2人写っていた。

「一人は、漫画家の山本一郎、もう一人は若い頃の清原さんではありませんか?」

「そうですが、どうしてこんな写真を?」

「これは、金 麗珠が持っていたものです。」

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