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NEXT LIFE  変革の時 21

 赤坂のクラブ睦で山川達3人が、話していた事は、協力者によって赤坂署に情報がもたらされ、それは鈴木にも伝わった。情報は、月成のクーデター計画と、12年前に行方不明になった佐久間良治の拉致されたという噂だった。

「鈴木さん、月成を逮捕できないのですか?」

「今は、月成は、公安が見張っているようだ。我々には動かないようにと、石井刑事から指示があった。」

「佐久間良治の件はどうなんですか?」

「甲州建設に恐らくいるのだろうけど、12年もそこで働いていたとすると、それを拉致と呼べるのか?」

「でも、会ってみない事には始まりませんよね。行ってみましょう。」

「そうだな、まずは甲州建設から当たってみるか。ところで、凛ちゃんはどうしているんだ。相変わらず、セミナーか?」

「ええ、セミナーで山梨にもよく行っているようです。」

「どんなセミナーなんだ?月成と関係あるのじゃないか?」

「いやあ、内容までは分からないけど。そもそも、神州光輪会の教義が良く分かりませんから。」

「kさんも、一度セミナーに参加してみたらどうなの?10年も一緒にいて、それも分からないというのは不自然だよね。」

「そうですね、まあ、考えておきますよ。」

――― 甲州建設の遠藤に、鈴木が連絡取り、佐久良治と会いたいと伝えると、あっさりと了解された。

「佐久間さんは、此方へは、いつ頃から来られているのですか?」

「私は、学生の頃に神州光輪会の学生部で活動していました。そのセミナーがこの近くで開かれていて、そのご縁で此方で働くようになったのです。」

「学生部というのは、どんな活動をされていたのですか?」

「玉響クラブという学生のクラブがあり、そこでの交流活動です。新入生には神州光輪会の教義や仕組みなどを教えていました。」

「此方に就職されたのは、ご自分の意志で、という事ですか?」

「はい、そうです。」――― 本当は自分の意志ではないが、もしそれを話せば、凛に危険が迫る。だから、そのことは言えないのだ。

「今も、神州光輪会の活動を続けておられるのですか?」

「はい、今も、続けています。」

「では、セミナーにも参加されていますか?」

「はい、今でも参加しています。」

「では、セミナーの講師で高場凛という方をご存知でしょうか?」

「高場凛、ですか。ええ、良く知っています。」

――― 佐久間良治は、高場凛を知っていたのか。

「セミナーでご一緒されることもありますか?」

「はい、一緒に参加することもあります。その、高場凛さんが、どうかしましたか?」

「いえ、私の友人が、その高場凛さんの知り合いなのです。ところで、佐久間さんはお姉さんがいますか? 佐久間ゆかり、という方ではないですか?」

「いえ、姉はいませんが。」――― 何故、この男は姉を知っているのだ?

「そうですか、その方の弟さんも良治さんと言いまして、12年前に行方不明になりまして、それ以来ずっと探しているのです。師岡慎一さんを知りませんか?」

「いやあ、知りませんが、どういう方ですか?」

「その方も、佐久間良治さんを探していたのですが、探している途中で事故に遭い亡くなったのです。」

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