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NEXT LIFE  知らない世界 8

「甲州建設と言うのは、神州光輪会とどういう関係なのですか?」

「私も詳しくは知りませんが、神州光輪会と言うのは、自給自足を目指しているのです。その一つの拠点が甲州建設でした。山梨の山中で、自給自足の生活圏を作る準備をしています。また、月成はそこで軍事訓練などもしていたようです。その為、外部とは隔絶された環境にありました。」

「そうでしたか。最期にお尋ねしますが、佐久間良治と云う者をご存知ですか?甲州建設にいたようですが。」

「その方は、私は知りません。前の世界でも、その名前は聞いたことがないですね。誰ですか?」

「山名響子さんの、学生時代からの先輩で神州光輪会の学生組織に関わっていた方なのです。山名響子さんからその名前は聞きませんでしたか?」

「いやあ、聞いたことがないですね。前の世界でも無かったので、その方との縁は、私には無かったのでしょうね。」

「分かりました。有難うございました。そして、誤解も解けて平和に暮らされているようで、良かったです。清原にも、その様に伝えておきます。」

――― 

「まあ、そんな風で、波多野は、すっかり人が変わっていたよ。もう、kさんにも恨みはないそうだ。今は、平和に暮らしていると言っていたよ。」

「そうですか。不思議ですね、その佐久間良治さんの事ですけど、どうやら凛に確認した処、学生時代に付き合っていたらしいのです。そして、香は佐久間さんの子のようです。

つまり、佐久間さんが山梨へ行ってからも、関係が続いていたのですよ。でも、不思議だと言ったのは、これが前の世界の事ではないからなのです。

波多野さんも、縁がなかった、と言われていたようですが、そうなのです。前の世界では、そのような事実がなかった。なのに、此方では、そういう風になってしまった。

どうしてなのでしょうか?」

「波多野も言ってたけど、山本先生に会って、それからは今までとは違った事が起きたようだ。前の世界では、起きなかった事が起きてしまう。これは、山本先生に確かめるしかないのではないか。

月成も、死んでしまう、なんてことは、前の世界ではなかった。いや、そもそも此方の世界に来ない限り、関わる事も無かったのだが。」

「全ては、香を守る為、なのか。確かに、私達が、ここに来たのは、その為ではあったけれど。その為だけなのでしょうか?それも、今となっては疑問です。

波多野も、そうですけど、何度もここへ来ていた、けれど違った展開になったのは、今回が初めてのようですね。

過去は全く同じではないにせよ、大筋では同じだったはずです。でも、今回は全く違う事になった。それは、波多野だけではなく、私達も、この件に関わった者は、皆違う人生を経験しているのです。」

「そうだよな、もう一度エクスへ行って、山本先生に会ってみよう。」
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歴史的事実に改編を加えた妄想小説です。

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