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月の光 62

 斎藤は、大沢美穂を連れて、総勢4人で列車ハウスに現れた。

 「いらっしゃませ。皆さん、お待ちしていました。どうぞ中へお入りください。」モナは、何時ものように明るく迎えた。

 大沢美穂は、興味深そうに、列車ハウスの中を見回し、そしてモナに向かって「初めまして、大沢美穂です。あなたがモナさんですね。」と挨拶した。

 「どうして、モナの事を知っているんだ?」斎藤は、驚いて、思わず尋ねた。

 「ふふふ、さあて。どうしてでしょう。」と大沢美穂は、からかうような返事をする。

 モナも、これは予想外だったようで、「美穂さんは、何でもご存じなんですね。どうやって私達の事を調べたのですか。」と、いつになく真顔で尋ねた。

 だが、大沢美穂はその質問を無視して、「清人さんもいらっしゃいますか。」と、清人のことを呼んだ。

 すると、珍しく、清人が食堂車から、顔をのぞかせた。

 「僕が清人ですけど、何か用事ですか。」清人は、顔を見せたものの、無愛想な態度だった。やはり、まだ他人と会うのは難しい様子だった。

 
「清人さんは、この列車ハウスがどういう目的で作られたのか、知っていますか?」大沢美穂の質問は、清人には、全く予想外だった。

「目的と言うのは知らないけど、僕が知っているのは、ここが父の研究のために作られた、それだけだよ。」

 清人は、実際その様にしか聞いていない。『この人は、ここが何かの目的で作られた、と言うことを知っているのか?』と、逆に疑問がわいたのだが、口には出せなかった。

 「それでは、モナさんは、ご存知ですか?」

 「いいえ、私は、ここが清人坊ちゃまのお家だ、と言うことしか知りませんよ。」と、モナも知っていることしか話さなかった。
 
 「そうですか、ではこの列車ハウスが自動的に生成する人工植物からできている、それは何故ですか。」

 大沢美穂は、この列車ハウスの事を人工植物からできていると言った。

 「大沢さん、それはどういうことですか。私には、あなたの仰っていることがわかりませんが。」

 斎藤が、理解不能と言う様子で、横から口を出した。

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