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ルーム・ノヴァスの伝説 (その 23)

夢の中のヨルダネス 1

オリガの見た夢の中で、ヨルダネスは再びルーム・ノヴァスの調査に出かけていた。

ヨルダネスはルームと呼ばれる塔の門をくぐり、再びルーム・ノヴァスの部屋に入った。

 窓の外を見る、公園のように整備された森とくねった小径が続いているのが見える。
小径のそばを緩やかな川が流れている。外へ出てみようかと思い、鏡の前でふとつぶやいた。

「君は一体誰なんだ?」

すると、「私はカーチャ」と頭の後ろから返事が聞こえた。慌てて振り向くが、誰もいない。

「私は、あなたの後ろにいるわ。あなたの後頭部よ」

「君は誰なんだ?」再び尋ねた。

「その前に、あなたは誰なの?」

「僕はヨルダネス。ジームラ・ウントの書記官だ。」

「そう、あなたがヨルダネスね。」

「僕を知っているのか?」

「知っているわ。ルーム・ノヴァスを調べに来たのでしょ。」

「どうしてそれを?」

「オリガが読んでいるタブレットに書いてあったわ。」

「オリガ?タブレット?・・・それは何?」

「あなたが今いる身体、それがオリガ。私たちは、一つの身体にいるの。
オリガはもう一人の私。大きい方がオリガ。小さくて、後ろにいるのが私、カーチャ。」

 僕はカーチャから、今までのタブレットについてのいきさつを聞いた。

「そうすると君は、地球という惑星からここに来たの?」

「来たのではなく、ここに取り込まれたのよ。たぶん。」

「僕も、ここに取り込まれたのだろうか?」

「たぶんね。でも、そのおかげで私は、自由に話ができるようになった。
ねえ、外に出てみない?外の世界を知りたいわ。」

 僕は、カーチャに促されて外に出てみることにした。

 部屋にある幾つかのドアのうち、何も書かれていないドアを開けてみた。
外は帆の暗い内廊下になっていた。案内の矢印があり、右へ出て突き当りをさらに右に行くとエレベーターがあった。

 2階でおりて、ホールから階段で下へ歩く。
小さな公園がある。円形の花壇がいくつか同心円状に並んでいる。
 
 上から見た時には気が付かなかったが、すぐ目の前に海へと続く運河の岸辺があり、大きな橋が架かっている。橋を渡る途中で休憩所があり、そこで海の景色を眺めながら一休みした。

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