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ルーム・ノヴァスの伝説 (その 24)

夢の中のヨルダネス 2

 海上には、小さなボートや、大きなクルーザー、帆を膨らませた古代の帆船や、豪華な客船など様々な船が浮かんでいる。右手の方向に港があり、停泊している船もある。

 左手には、また公園が続き橋の下から、公園の岸辺に向けて魚の群れが飛び跳ねながら泳いでいる。橋の上を、ジョギングする人もいれば、自転車をこぐ人もいる。

 僕たちは、この平和な景色にすっかり魅了され、のんびりと散歩気分で橋を南へと歩いた。
橋を渡りきると、森の向こうに大きな球体の建物が見えた。

 近くによってみると、森の小道がありマルギシュ神殿と書かれていた。入口には衛兵が2人立っていた。見学できるのか聞いてみたのだが、案内のボードを指示された。

 ボードに示された地図を見て、小道を歩いてゆく。森の中は思ったより明るく白樺林のようである。しかし、うねうねと曲がりくねったその小径は、どこまでも続いていて、もうどこから来たのか見えなくなってしまった。

 大きかったはずの球体の神殿も見えなくなり、周囲は高さ10メートルはありそうな木立に囲まれてしまい小道はあるのだが、迷路に陥ったような気がした。

 カーチャが不安そうに「大丈夫なの?私たち迷っているのじゃないの?」という。
僕は内心『その通り』と思いながら、口では「大丈夫だよ、地図の小道をそのまま来ているのだから」と強がった。

小さくなった空は、夕焼けすら見えず段々と藍色になり、暗く翳って来た。

 カーチャはすっかり不機嫌になった。今更引き返すこともできず、不安なまま黙って歩き続けた。
真っ暗な闇の中を、歩いて行くと上り坂になり、そして突然辺りは開けた。頂上に着いたのだ。

 そこから見る景色は、空の星々と、下界にはきらめく宝石のような街の明かりが見えた。
不思議なことに、僕たちは球体の神殿の頂上にいたのだ。小さな東屋がありそこのベンチに腰掛けて輝く宝石と星々の景色にしばし見とれていた。

 暫くすると老人が来て「神殿に御用ですか?」と聞かれたので、「中を見たいのです。」と頼んでみた。

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