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ルーム・ノヴァスの伝説 (その 28)

アラン教授が研究室に来た。

「惑星ルーム・ノヴァスに調査団をを送る件なのだが、連邦政府はなかなか良い返事をくれないのだ。何か良い案はないだろうか?」

私はアラン教授が何故そんなに急いでいるのか理解できずにいた。
「教授、どうしてそんなに急いでいるのでしょうか?」

「君、これはCTUとの競争なのだよ。彼らが、地球の人口の3分の1を占めていることは君も分っているだろう。我々は彼らに比べて、一人当たりの生存空間を広く必要としているんだ。

 勿論ロシアが加わったおかげで、我々の地理的空間は拡大したが、生存環境としては良くない。
新しい空間を必要としているのだよ。それは、彼らCTUも同じだろう。いくら彼らが過酷な環境に強いと言っても、人口の圧力には困っているはずだ。」

「それは、つまり惑星ルーム・ノヴァスを植民地とするということでしょうか?」

「植民地ではない。開拓地だよ。その為には、いち早く入植する必要があるんだ。」

その時、セルナ君が発言した。
「教授、僕が発言するのは出すぎていることだと思いますが、宜しいでしょうか?」

「勿論、良い案があるのなら話してくれたまえ。」

「この宇宙シミュレーターで探索するのはどうでしょうか?」

「うむ?それは、どういうことかね?」

「タブレットの解析でジームラ・ウントが宇宙に飛び立つところまでは分かりましたので、その時点のジームラ・ウントに実際に行ってみるということです。」

「それは、できるのか?」

「以前、日本のチームの研究で、ロクサーヌが歴史の現場に投入されたと聞きました。
それを、惑星ルーム・ノヴァスでやってみるのです。」

「つまり、ロクサーヌのように自動人形を使ってシミュレーションをしてみるのだね。
しかし、その役をだれがやるのだ。あの時はkがそれをやったはずだが。」

「僕がやってみます。」

 私は、驚いた。そして、危険ではないかと思った。
「待ってください、あの時の実験では、時空間の乱れがあり、別の世界に行ってしまったはずです。
このシミュレーターはそれを解決できていません。」

「うむ、それも考慮する必要がある。少し考えさせてくれ。」

 結論は出ないまま、教授は帰っていった。
しかし、セルナ君はどこか普通とは違う気がする。

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