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ルーム・ノヴァスの伝説 (その 49)

アシナ島で。

 島に上陸した後、タブレットで見た通り、密林の中を、島の老人に案内されて進んだ。

だが、途中でまた声が聞こえてきた。
『セルナ、よく聞くがよい。これからジームラ・ウントの子ヨルダネスが秘密を持つ。
お前は裏切られるのだ。よく見るがよい。』

僕は、その声に思わず問い返した。
『お前は誰だ。何故、僕の名を知っているのだ?』

すると、声が答えた。
『私は、真実のお前なのだ。お前の心の奥の声だ。私の言うことをよく聞くがよい。
ラガシュ家のセルナ、ヨルダネスを信用してはならない。

 これからお前たちはルーム人の塔の前に行く、するとヨルダネスはお前を残して、中に入るだろう。お前が中に入ることはできない。』

それだけ言うと、また声は消えた。もう呼び掛けても返事はなかった。

 暫く歩くと、ルーム人の塔の前に出た。入口の門をくぐって中へ進む。ENTRANCEと書かれたドアの前に出るのだが、突然ヨルダネスの姿が消えた。

 僕も、続いて入ろうとするのだが、ドアは開かなかった。
ドアの前で案内の老人と共に待ってみるが、ヨルダネスは戻ってこなかった。

 仕方なく、老人を残して、僕は塔の周りを歩いてみた。どこにもヨルダネスの姿はない。そして、またドアの前に戻ろうとしたとき、老人と共にヨルダネスが歩いてきた。

どこへ行っていたのか尋ねるのだが、ヨルダネスの顔は蒼白く、険しい表情で何も言わないのだ。

『やはり、あの声の通り、ヨルダネスは何か隠しているのか?』
僕の心に疑念が浮かんだ。

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