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ルーム・ノヴァスの伝説 (その 63)

連邦政府会議室で。

連邦政府のメルブ課長はERUと、CTUの合同対策会議を主催した。
火星のそばにある彗星、及び新しく出現した彗星に対する対策である。

CTUのウシュパルク教授が発言した。
「我々の観測によれば、彗星は拡大を続けて地球に近づいています。

ただ、その出現の時期から考えると、惑星ルーム・ノヴァスの発見と無関係ではないように思えます。と言いますのも、あの彗星は、近くにある小惑星の破片を吸収して大きくなっているように思えるからです。

その様なことは、何らかの知的生命体の仕業であると考えるのが妥当と思えるのです。そこで、アラン教授にお尋ねしたいのですが、タブレットの解析の結果はどうだったのでしょうか?」

アラン教授が発言した。
「結論から申し上げると、あのタブレットは、我々の想定した通常の文書資料とは大きく異なっていました。詳細はオリガ研究員から説明しますが、あのタブレットは生きているのです。」

ウシュパルク教授が驚いて聞き返した。
「生きている、とはどういう意味ですか?生命体なのですか?」

オリガ・スベトラーナが発言した。
「そのことにつきましては、私の方からが説明いたします。」

オリガは、タブレットの解析によって起きた事を詳細に説明した。

「つまり、あのタブレットはそれを読む者の考えに反応し、対話していると思えるのです。そして、私や、セルナ研究員が経験した事は、あのタブレットの世界に取り込まれたとしか思えないのです。

さらに言えば、今私たち全員が経験しているこの世界での出来事が、すでにあのタブレットに取り込まれた結果起きている。タブレットの中の世界に私たち全員が取り込まれているのではないかと思うのです。」

ウシュパルク教授が確認した。
「では、君の考えではあの彗星もタブレットの世界の中で起きていることが、現実になって我々の目の前で起きていると、そういうことかね?」

オリガが答えた。「はい、そう思います。」

ウシュパルク教授が発言した。
「実は、私たちの観測でも不思議なことが起きているのです。あの彗星は、近くにある物体を何らかの方法で消滅させているのです。ctuで発射した攻撃用ロケットも、爆発したのではなく、彗星の手前で消滅してしまったのです。」

メルブ課長が発言した。
「今までの情報を総合すると、タブレットと彗星は関係しているということですね。そうであれば、この観測調査、及び対策は合同で協力して行う必要があるのではないでしょうか?」

アラン教授が発言した。
「私もそう思っています。オリガ研究員の話には私は当初驚き、にわかには信じ難いと思っていました。しかし、彼女が研究員としての資質を疑われることを覚悟で話してくれたので、私も信用しました。

今、ウシュパルク教授が彗星の状況を詳しく説明してくれたので確信しました。あの彗星は、ルーム人の文明と関係があるのでしょう。」

ウシュパルク教授が発言した。
「分かりました、今後は協力して調査してゆきましょう。」

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