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ルーム・ノヴァスの伝説 (その 64)

連邦政府会議室で。

会議中に、突然セルナ研究員が声を上げた。
「今、僕が、もう一人の僕が、砕け散りました。」

アラン教授が驚いて尋ねた。
「どうしたんだ、セルナ君。何を言い出すんだ?」

「今、見えたんです。もう一人の僕が、彗星と重なって砕けたんです。」

そこへ、連邦政府のメルブ課長の下に職員が駆け寄って何事かを伝えた。

「たった今、報告がありました。火星付近にいた彗星と、もう一つの彗星が衝突した模様です。両方とも爆発したということです。」

ウシュパルク教授が発言した。
「彗星が2つとも爆発したのですか?」

「はい、2つともに爆発したのです。」

続いて、また別の職員が走ってきた。メルブ課長が発言した。
「皆さん、大変です。民主アメリカ連邦からの報告で、複数の宇宙船団らしきものが観測されたそうです。」

ウシュパルク教授が、緊張した面持ちで尋ねた。
「宇宙船団が観測されたのですか?それはどこでですか?」

「詳しくはまだわかりませんが、惑星ルーム・ノヴァスの方向から来ているようです。」

オリガ研究員が、アラン教授に小声で話した。
「教授、もしかすると、惑星ルーム・ノヴァスから脱出したというジームラ・ウントの宇宙船ではないでしょうか?」

アラン教授が同じく小声で答えた。
「うむ、その可能性はある。だが、そうだとすると彼らは地球に向かっているのだろうか?」

「ペーシュウォーダの『創世記』を知っているのならば、地球に向かっていることも考えられます。」

アラン教授が全員に向かって話した。
「皆さん、セルナ研究員の話によれば、かつて地球にルーム人が来たのかも知れません。そして、ペーシュウォーダの『創世記』という書物をセルナ研究員が見たことがある、と言っていました。

それらを考慮すると、今回の宇宙船は惑星ルーム・ノヴァスを脱出したジームラ・ウントの人々の可能性があります。」

ウシュパルク教授が発言した。
「だとすると、彼らの目的は、地球への移住なのでしょうか?」

「恐らくそうだと思います。その場合、我々と彼らの文明の差を考えると、征服される可能性もあります。」

メルブ課長が発言した。
「我々にできることは、対策はどうすればよいのでしょうか?」

アラン教授が答えた。
「ペーシュウォーダの『創世記』を見つけることです。それを解読して、彼らを知ることで、文明の差を埋めることができるかもしれません。」

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