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ルーム・ノヴァスの伝説 (その 66)

研究室で。

アラン教授が、セルナ君と話していた。
「セルナ君、君はペーシュウォーダの『創世記』を見たといっていたね。それが、今何処にあるのかわかるかな?」

「それが、もう一人の僕がそう言っていたような記憶はあるのですが、実際には僕は何処でそれを見たのか覚えていないのです。」

「君の故郷でその様な話はしてないのかね?」

「はい、僕の記憶する限り故郷で見てはいないと思います。」

「では、何処か思い当たるところはないだろうか?」

「うーん、そうですね、もしかするとですけど、僕たちの祖先はメソポタミアから来たと言っていましたから、ラガシュの遺跡を探れば何かあるかもしれません。でも、全く自信はありません。」

アラン教授は落胆した様子で、「そうか。記憶にないのは仕方がないのだけど。だが、時間がないのだよ。」と言った。

「万一宇宙船団が、地球を攻撃するようなことがあれば、対抗する手段として彼らと同程度の武器が欲しい。また、そうでないとしても、何らかの交渉をするには、それなりの武力が必要だ。

彼らが、ジームラ・ウントの船団だとすれば、地球に移住を希望するだろうからね。何か良い方策はないだろうか?」

アラン教授はしばらく黙ってセルナ君の反応をうかがっていた。しかし、セルナ君は以前とは別人のようにぼんやりしていた。

アラン教授は突然、何かを思いついたように、顔を輝かせてセルナ君を見た。
「セルナ君、君の脳を検査してはどうだろうか?何か異変があったにせよ、調べてみないことには何も始まらない。その結果次第で何か良い対策ができるかもしれない。」

「あの、検査とはどういう検査でしょうか?」

「まずは、脳に何らかの損傷などがないか、もう一度詳しく調べることからだ。
いいね、受けてくれるね?」

「はい、以前脳波の検査を受けた時には何も問題はないはずでしたが。
・・・もう一度受けてみます。」

「よし、そうと決まれば、医務室の方に連絡してくるよ。僕が直接頼んでくるから待っていてくれ。」

そう言うと、アラン教授は研究室を出て行った。
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