fc2ブログ

『kの回想』 10

安禄山は、このところスポーツジムに通って身体を鍛えていた。芦名思魔の身体は華奢で、中性的だったのだが、安禄山はそれが納得できなかったのだろう。

午前中は、ジムで運動し、午後は中華料理屋でアルバイトをして、夕方4時頃にはアパートに戻って休み、6時頃また起きて貿易風で食事をするという具合であった。

マスターが声をかけた。「安さん随分いい肉体になってきたね。2か月前とは別人だね。」

「まだ全然です。前は体重も100kg以上あったんです。今はやっと70kgですから。もっと運動して食べないと。以前の自分に戻りたいんですよ。」

「そうですか、でも、以前の芦名さんは本当に女性と間違える位に華奢で優雅な感じだったけど、安さんになってからは、すっかりマッチョになってしまったね。」

「心が変わると、肉体も変わってしまうんですかね。」と清原も最近は、安禄山であることを受け入れていた。

「でも編ですよ、自分としては本来の自分に忠実でありたいだけですけど、皆さんから見ると、別人になってしまうんですよね。」

「ところで、翔君はどうしています。」

「ああ、あの子は今は安さんと一緒にいるんだよ。」

「そうなんですか?」

「ええ、まあ自分も一人だし、あの子はまだ小さいから、一人でアパート暮らしは危ないと思って、自分のアパートで一緒に住んでいるんですよ。

時々あの子のアパートの様子を見に行ってますけど、母親が帰った様子はないですね。」

「でも、可哀そうですね。父親も居ないし、母親も居なくなるなんて。学校は行っているんですか?」

「まあ、行ってはいる様だけど、あの通り見かけも変わっているから、友達もいないんじゃないかな。」

「父親は病気で亡くなったのですか?」

「いや、事故だった様だけど、小さかったから本当のところは良く分からないみたいだ。」

「母親の手掛かりは何かあるんですか?」

「母親と言えば、少し前におかしな夢を見たんだ。自分と芦名とロクサーヌの3人が話をしているんだよ。」

関連記事
スポンサーサイト



コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

gasset

Author:gasset
FC2ブログへようこそ!
歴史的事実に改編を加えた妄想小説です。

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
カレンダー
03 | 2024/04 | 05
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 - - - -
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

フリーエリア
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR