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『kの回想』 11

その夢は、芦名がシルクロードを旅していて、サラズムという町で休んでいた時のことです。

芦名は自分自身がロクサーヌという女性になって、キャラバン隊の一員として、中国へ向かっている、唐の長安に行く所でした。

そうすると、あの子の母親が現れて、子供を探しに来たと言うんだ。

母親であるロクサーヌは芦名に、こう話しました。
「私は、事故で家に帰れなくなり、病室にいたんです。でも子供のことが心配で、どうしてもあの子に会いたいと思って強く願ったんです。

すると、身体が浮かんで、青い大きなビルの方に飛んで行きました。そこで、ある部屋に入りました。玄関口にはたくさんの靴があり、中からは大勢の人の声が聞こえていました。

入り口にいた男の人に案内されて、一つのドアに通されのです。その部屋中には、別の男の人が椅子に座り、私の方を見ていました。

そして、私はその人に、子供に会いたいけど事故に遭って会えなくなりました。でもどうしても会いたいのです、と訴えました。

その人は、分かった、と一言だけ言いました。その人の顔はよくわからなかったけど、白く長い服を着ていて、長い髭を生やしていました。

その後、その人はこう言いました。

『あなたは、今まで懸命に働いてきました。悪い事をすることもなく、ただ子供を育てる為に働いてきました。子供に会いたいと強く願えば、その願いは叶えられます。

今からあなたは私の言う通りにしなさい。そしてただ正直に生き抜き、子供を育てることだけを考えなさい。平和に生きることだけを行いなさい』と。

それから部屋を出て、人々のいる広間に通されました。そこには、様々な悩みを抱えた人が、口々に願いを唱えていました。

病気が治ること、生活が楽になること、借金を返済できるようになること、事業が成功すること、仕事が見つかること、結婚して子供を育てることなど。

其々の悩みから、其々の願いを口にしていました。私もその中で、子供に会えるようにと祈りました。暫くして、カーテンで仕切られた向こう側に行くように言われました。

カーテンの向こうは暗くて何も見えませんでしたが、振り返らずに前へ歩くように言われ、そうしました。すると、突然、真昼のように明るい光が取り囲み、体がグルグルと廻った感じがして、ここへ来たのです。

ここで、私はロクサーヌと云う私と同じ名前の女性に会うと言われました。その女性に私の心が宿り、やがて、子供に会えると言われて来たのです。そして今。あなたに会いました。

今からは、私があなたの代わりにロクサーヌとして、ここで生てゆきます』

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