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ルーム・ノヴァスの伝説 (その90)

十和田湖は、水が青く海のようである。岸辺は砂浜があり、波打ち際には、魚が泳ぎ、それを狙って、カモや雁などの水鳥が水に浮かぶ。一定間隔を置いて一羽ずつ浮かぶの姿はまるで釣り人の様でもある。

十和田湖の中山半島に、十和田青龍神社があった。ここの由来では、竜はもとは秋田のマタギだった男が竜となっていたのだが、熊野で修業したお坊さんとの戦いに負けて、追い出され、その後は勝利したお坊さんが竜となって住み着いているという。

青龍は、中国の伝説で東方の守護神で青い竜のことであるらしい。空海が唐で修業した際に、インド由来の川の神である善女竜王が、中国の青龍寺に飛来し守護神となっていた。空海が帰国する際に海が荒れその時に密教を守ることを誓い、助けてもらいった。その後、京都の醍醐寺に勧請し真言密教の守護神としたという。

日本各地の龍神伝説は、元は秋田のマタギの様に、地元に伝わる川の神の伝説だったのだろう。そこに、中国の伝説とインドの伝説が混じりあい、更にその混じりあった日本型の宗教伝説が、国家の宗教として、各地に広められた。その様なものが、『熊野で修業したお坊さん』であり、例えば地元の蝦夷の象徴が『秋田のマタギ』なのかもしれない。龍神の交代は、支配者の交代なのだろうか。

しかし、支配者が交代し、伝説の主人公が多少変わったとしても、相変わらず龍神信仰は続いている。龍神そのものは、日本にも中国、インド、中東、ヨーロッパと、ほぼ全世界に広がっている。日本では神様、中国では守護神。インドでは良い竜神と悪い龍神の2種類。中東やヨーロッパでは異教の悪魔である。

私達は、神社の周囲の森を巡る。そこには、日の神や風の神、天の岩戸、火の神などをあmつる洞窟も幾つかあった。私が、龍神に会いたいと強く願っていると、やがて龍神が現れた。

龍神にこれまでの経緯を話し、『創世記』を探していることを伝える。

「ロクサーヌ、あなた方が探しているのは、何のためですか?
その宇宙から来た人たちと戦うためですか?
もし、そうであるならば探しても無駄です。

『創世記』は、あなた方の為に書かれたものではないのです。『創世記』は、私達の為に書かれたものなのです。私達の歴史と神話なのです。ですから、それを知ったからと言って、あなた方の戦いに役に立つわけではありません。

まして、あなた方はそれを読んでも理解することは出来ないでしょう。」

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