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『kの回想』 30

『kの回想』 30

「では、あなたは唐で、あの教団の方と逢ったというのですか?」

「はい、その方は反乱軍をすべて配下において、唐と戦いを始めたのです。その方が、これから戦いが激しくなる、ここにいては危険だから、日本に帰るように、と言われました。そして、翔はその方の兵と共に戦場へ行き、私だけが日本に戻ってきたのです。」

「その戦いは、どうなったのですか。」

「反乱軍は、ウイグル人を味方につけ唐の皇帝を追い詰めていました。最後はどうなるのか分かりませんが、その方の話では唐を支配したのちにサマルカンドに向かうと言われました。戦いは長くなるとも言われました。」

「そうですか、彼らは歴史を変えるつもりなのですね。」

「私は、翔に会いたいのですが、体調が思わしくなく、ここを出ることが出来そうにないのです。」

「分かりました、私達が翔を連れてくるようにします。心配しないで下さい。」

東京に戻って、しばらくするとテレビで緊急ニュースが流れた。
中国の西安を中心として、暴動が起きたのだ。地方の少数民族を中心とした暴動は、それまでも頻発していたが、今回は違っているようだ。多くの中国人が参加している。西安、チベット、ウイグル地区と広がり、四川省や雲南省にも広がっていた。中国では戒厳令が敷かれた。指導者は不明だが、宗教団体のようだとのうわさも流れた。

それから、2か月が経ち、季節は冬となった。中国で起きた暴動は、その後も収まらず、既に内乱状態となっていた。西安から西は、反乱軍の支配下になり、その影響は世界に広がった。中国からの輸出が途絶えた為、主要な工業製品のみならず、レアメタルなどの資源類も不足してきたのだ。世界の貿易は縮小し、同時不況の様相を呈してきた。

「マスター、これは世界平和統一教団が関係しているのでしょうか。」

「うーん、どうだろう。いくら教団でも、こんなに大きな事は出来ないだろう。中国の人々に何か大きな変化があったんじゃないのかな。溜まった不満が爆発したんだろう。でも、いつかはこういう日が来るとは言われていたからな。しかし、指導者は一体何者なんだろう。」

「新聞では、宗教問題が発端と言われていますけど。各地で地方政府の軍隊が反乱を起こしていると言われています。」

アメリカを中心とした世界の各国は北京政府を支持していたが、反乱が収まる気配がないまま年を越えた。

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