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NEXT LIFE  新しい人生 7

 波多野が、清原からの電話を切ると、しばらくして山川から電話がかかってきた。

「社長、山川さんからです。」

「分かった、つないでくれ。」

「波多野さん、クレジットの支払いどうなっているんだ?こっちに電話がバンバンかかってくるんだ。」

「分かってる、直ぐ払うから大丈夫だよ、心配するな。渋谷クレジットか?」

「どこだか知らないけど、とにかくしつっこいんだよ。ちゃんと払っとけよな。それと、金塊の現物はどうなってる。教団本部が、早く持って来いとうるさいんだ。」

「大丈夫だよ、心配性だな。今月中には持っていくから。」

 全く、うるさい奴だ。それにしても、渋谷クレジットの清原か、気に入らない奴だ。俺と、山川の関係を疑ってやがる。サラ金の支払いなんかどうでもいいが、あれこれ嗅ぎまわられると、面倒だ。

 安宅商事で、山川は波多野への電話を切ると、部下を呼んだ。

「波多野は、多分もうだめだ。こっちに請求がくるくらいだから、自分の支払いもできてないだろう。金塊も用意できないだろう。月末までは、様子を見るが、いざという時には消えてもらわないと。お前ら、あいつを監視していろ。変な動きがあればすぐに知らせろ、いいな。」

 部下にそう指示すると、今度は上司に電話を掛けた。

「渋谷支店の山川です。河野本部長をお願いします。」

「河野だ。山川どうした?何かいい報告でもあるのか?」

「いえ、本部長実は、ちょっとまずいことになりそうなので相談なのですが。」

「何だ、話してみろ。」

「渋谷にある、アーリヤ商会なんですが、資金繰りがうまくいっておらず、約束の金塊が手に入りそうにもないんです。」

「それで?」

「それで、どうしたものかと思い相談なんです。」

「お前は、どうしたいんだ?」

「波多野という男がやっている会社ですが、その波多野がサラ金で首が回らなくなっているんです。で、そのサラ金からこっちにまで請求の電話がかかってくる始末で。」

「だから、何だ?どうしたいのか、結論を言え。」

「その波多野が追い詰められて、うちとの関係を色々バラしかねないので、消えてもらおうかと思っているんです。」

「何だ?知られてまずい関係でもあるのか?」

「まあ、金塊の件がありますので。」

「お前が、まずいと思っているのなら、消えてもらえばいいだろう。
但し、教団本部には知られないようにしろ。いいな。」

「分かりました。その時には、本部長にもお力をお借りしたいと思いますので、宜しくお願いします。」

「分かった、その時には連絡しろ。」

 山川は、波多野を消す準備を始めた。

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