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NEXT LIFE  梢 1

 波多野と山川が消えてから、3か月になるが2人の行方は杳として知れない。

 鈴木から聞いた、神州光輪会という宗教団体についても特に目新しい情報はなかった。教祖は幾つか本も出しているが、悪い噂はない。

 気になることといえば、大陸や朝鮮半島とのつながりが一部で指摘されたことぐらいだ。それも、大陸や朝鮮関係の政治家と親しくしている程度で、実際に何か具体的な利権を得ているということではない。

 ただ、大陸出身者や半島出身者が事件を起こして起訴されたりすると、その支援活動をしているようだ。それについては、宗教的見地からの人道支援ともいえるので、非難されることでもない。むしろ、平和主義的な団体からは、評価されているくらいだ。

そんな時にルナで、新しい出来事があった。

「ねえ、梢ちゃんのお気に入りの置物が壊れちゃったんだけど、どうやって修理していいかわからなくて困っているのよ。」

ゆかりママが、そういって鈴木に尋ねた。

「置物ってどんな?」

「これなのよね、インド製の置物で石でできているの。」

「石か、こんなにスッパリと綺麗に割れていたら、何とかなりそうだけどな。でも、どこで修理できるのかな?kさん、どう思う。」

「見せてもらえますか。・・・あっ、これはガネーシャ。これって、梢ちゃんのですか?」

「はい、貰いものなんですけど。」

そのガネーシャには確かに見覚えがあった。切り口が山名の家で見たものと同じだった。

「梢ちゃん、これは貰いものって言ったけど、誰からですか?」

「ええと、それは・・・」

ゆかりママが代わりに答えた。

「大事な人からなんだって。」

私は、鈴木の顔を見たが、鈴木は気が付いていないようだった。

「大事な人って、もしかして波多野っていう人?」

「えっ、どうして?波多野さんをご存じなんですか?」

やっぱりそうか。

「梢ちゃんは、ひょっとして、波多野さんの会社で働いていました?」

「はい、働いていました。でも、今はもう会社がなくなったけど。」

「波多野さんと、連絡はとれますか?」

「いいえ、もう連絡も取れませんけど。どうして、そんな事を聞くんですか?」

「いやあ、僕も波多野さんにはお世話になっていたものだから。このところご無沙汰してたので、会いたいな、と思ったんです。」

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