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NEXT LIFE  パピルスの手紙 6

「花澤さんの事については、私は何も分かりません。直接、花澤さんに
聞いてください。」

「以前は、ここで花澤さんとも親しくされていたとお聞きしましたが?」

「申し訳ないですが、私は、山本についてのお話と聞いていましたので、それ以外はお答えしかねます。」

「これは失礼しました。今日は、ありがとうございました。」

――――――

「長野さん、花澤の話になると、急に不機嫌な感じになりましたね。」

「そうだよな、何か話したくない事でもあるのかな。トラブルでもあったのかも知れないな。少なくとも、今の時点では『天の船』と『神州光輪会』とは、うまくいってなさそうだな。」

「そうですね、ネパールに行くまでは、ここで会ってたはずですからね。ネパールで何かあったのかも知れませんね。」

「まあ、長野さんの話を聞く限り、『天の船』と山名響子の関係はなさそうだし、『天の船』は、『神州光輪会』と違って危険な感じはしないよな。」

「そうですね、次は『神州光輪会』へ行ってみますか?」

「うむ、何とか伝(つて)を探さないとな。」

――――――

「kさん、月成さんという方が来てるわよ。今日はいらしてないって言ったんだけど、来るまで待つって仰るから。」

ルナに行くと、月成が待っていた。

「どうしたんですか?ここへ来るとは、僕に何か用事ですか?」

「久しぶりですね。随分な事をしてくれましたね。高場凛をかくまっているんですか?」

「かくまうとは、穏やかじゃない言い方ですね。実は、一緒に暮らしているんですが、子供が出来たので、店は辞めるように言ったんです。」

「子供が出来た、というのは誰の子供ですか?」

「僕の子供です。」

「あなたの?おかしいですね。その子の父は、波多野のはずですよ。」

「凛が僕の子だというのですから、間違いないです。」

「ふーん、随分優しい方なんですね。」

「今日は、そんなことで来たのですか?」

「いや、一つ警告をしに来たのです。花澤のことを、探っているようですが、おやめになった方がよいですよ。聞きたいことがあれば、私に聞いてください。」

「どうして、そんなことを言うのですか。花澤さんのことを探るだ何て、そんなことはしていません。」

「あなた方が思っている以上に、山本と花澤は繋がりが深いのです。エクスへ行ったことは、分かっています。」

――――――
長野が、月成に連絡していたのか。つまり、山本先生の取材に応じるふりをして、此方が何を知りたがっていたのかを探っていたという事か。

山名響子は、結局『神州光輪会』と『天の船』との両方に関係しているのか?
何故、山名響子なのか。
生れてくる子供が、香で、『神の使い』になるとわかっているからなのか?

もし、この時に既に香が『神の使い』になるとわかっていたなら、その母親である、山名響子をその役割の為に月成が保護しようとしていた。

そして、その父親も波多野であると、既に決まっていたのだろうか。
それらのことは、『天の船』と『神州光輪会』との両者での決定事項だったのか?
だとすれば、私が香の父親になるというのは、その決定に反する事になるのか?

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