fc2ブログ

NEXT LIFE  変革の時 3

―――――― 室田哲男、波多野 どこかで聞いた名前なんだけど、思い出せない。何だったっけかなあ。

「田口刑事、どうでした東久留米は。何か、分かりましたか?」

「あぁ、石井刑事。いやあ、事務員が居たんですけど、社長には逢えませんでした。でもですね、その事務員の女が波多野と云うんですよ。どこかで聞いた名前なんですけど、思い出せなくて。」

「その事務員がどうかしたんですか?」

「いや、どうしたって分けじゃないんですけど、何か、以前に同じ様なことがあったような気がしまして。デジャヴっていうんですかね。」

「そうですか、それより、室田哲男ですけど、どうやら、別名を使っているようですよ。」

「ええっ、別名ですか?」

「会社の登記上は金慶国となっていました。」

「金慶国ですか?」

「そうですよ、それが室田という名前を使っているのは、何故か?そこも調べなくてはいけませんね。室田とはいつ会うんですか?」

「いや、まだ約束はできていないんですよ。名刺は置いてきましたから。近いうちにまた行ってきます。」

「何か、のんびりした感じですね。これひょっとすると、原発絡みになるかも知れませんから。他に持っていかれないように、お願いしますよ。」

「はい、わかりました。」

―――――― 全く、他に持ってかれたからどうだって云うんだよ。そんなに、大きなヤマなのか?小っちゃな会社だったけどな。あれで原発と関係しているとは、とても思えないがね。そんな、たいそうな知識もないだろうに。

それよりも、波多野に、室田に金慶国か。随分名前を変えているな。そういう意味じゃ普通の奴じゃないのかもな。スパイでもやっているのか? 
―――――― 

「田口刑事、鈴木さんあての電話が入ってますよ。室田さんと言う方からです。」

「ありがとうございます。折り返しにしてください。」

―――――― 早速かかって来たか。心当たりがあるって事か?

「室田さんですか、リベルテールの鈴木です。お忙しいところ、お電話いただきありがとうございます。取材の件で、ハイ・・・では、明日の午後1時にお伺いしますので宜しくお願いします。」

―――――― ルナで、kさんに聞いてみるか。――――――

「まあ、そんな具合で名前に聞き覚えがあるんだけど、どうしても思い出せないんだよね。」

「鈴木さん、あれから、10年もたっているし、前の世界での話だったから分からないでもないけど。波多野はアーリヤ商会の波多野で、それが最後に、香のカード入れを拾った時に使っていた名前が室田でしたよね。確か、石井刑事がそう言っていましたよね。」

「ええっ?そうだったかな?石井刑事が知っていたのか?」

「上野で会った時にそう話していましたよ。」

「そうかあ、あの時は俺は正直、面倒くさいなあ、なんて思って、ろくに聞いてなかったんだよね。」

「そうだったんですか?そんないい加減な。あの時の話のお陰で、今こんな不思議な目にあっているんですよ。」

「いやあ、そうだったな。そうか、上野でそんな話してたんだ。」

―――――― 感心している場合じゃないか。でも、そうすると、あの波多野が室田って事は、やっぱりあの事務員は波多野の奥さんじゃないか。

関連記事
スポンサーサイト



コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

gasset

Author:gasset
FC2ブログへようこそ!
歴史的事実に改編を加えた妄想小説です。

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
カレンダー
03 | 2024/04 | 05
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 - - - -
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

フリーエリア
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR