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NEXT LIFE  変革の時 7

 敦賀に着いて、ホテルに泊まる手続きを済ませて、街の様子を見る。居酒屋で食事を兼ねて、一杯やって居ると、隣の席で、妙な噂を聞いた。原発が一時停止したという。
その停止した時間に、何が起きたのか、一切明かされなかった、という。

――――――「俺は、その日、夜勤で居たんだが、緊急停止が作動したんだよ。ところが1時間ほどで、また解除された。そんな事は今までなかったから、これは何かの誤作動だと思うんだが、その事については一切発表されないんだ。勿論、緘口令も敷かれて、誰も何も話さない。」

「お前、そんな話してて大丈夫なのか?」

「まあ、ここだけの話だから、誰にも言うなよ。でも、あれは絶対何かあったんだと思うけどな。その後、別の奴の話だと原発の付近に、地元のナンバーとは違う車が止まっていたというんだ。観光でもない、夜中に来るか?」

「その車が怪しいっていうのか?」

「ああ、もしかしたら、北の共和国の人間じゃないかって噂だよ。」
――――――

 やっぱり何かあったのかも知れない。

「すみません、今の話詳しく聞かせてもらってもいいですか?」

「あんた誰だ?」

「こう云う者です。どうぞ、宜しく。東京で雑誌記者やってます。」

「いやあ、話すなって言われてるんだよ。」

「勿論、ただとは言いません。まあ、一杯どうぞ。協力費も出しますので。名前などの情報源は一切漏らしませんから安心してください。」

―――――― あの作業員の話だと、原発は緊急停止したのに、それを隠している。それは、会社の問題か? それとも政府の指示か? 北の共和国の関与があるのか?

―――――― 次の日、税関を尋ねたが、何の成果もなかった。雑誌記者では相手にされない。金剛山号はまだ停泊している。しかし、ここにも取材は拒否された。残るは、原発だが、当然、断られるだろう。とすると、例の地元ナンバーではない車か。それを、調べるには監視カメラの確認か。だが、それも地元の警察の協力が必要だ。仕様がない、石井刑事に相談するか。

それよりも、折角だから、観光と行くか。越前というと、断崖絶壁の岩場を思い浮かべるが、敦賀には気比の松原や、水島などの綺麗な砂浜海岸があるな。金ヶ崎城は、戦国時代の古戦場だという。織田信長と朝倉義景の戦いの跡だ。浅井長政の裏切りに会い、この金ヶ崎の戦いで織田軍は敗走する。

豊臣秀吉が天下統一にまい進し、徳川家康が秀吉の妹と結婚した天正13年(1586年)、1月18日及び1月16日に天正大地震が起こり、この敦賀も地震及び津波の被害を受けた。マグニチュードは8前後と推定されているが、文献記録の少なさや、痕跡の経年劣化などで失われたため確定はされていない。

ところが、電力会社は、津波があった事実を否定し、地震に対して日本有数の安全地帯だとしている。
どうして、歴史記録を否定してまでも、ここに固執するのか? それも謎だ。
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