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NEXT LIFE  変革の時 9

 東京に戻り、石井刑事に会うと、原発近くにいた不審な車の持ち主が分かった。山梨県上野原市在住で、甲州建設の従業員の手塚という男だった。

「甲州建設ですか? そんな会社の人間が何をしていたんですか?」

「聞き取りの結果では、甲州建設の仕事とは関係なく私用だったと言っているんだ。だけど、その甲州建設は、噂では、神州光輪会と関係があるらしい。」

「それは、どこからの情報ですか?」

「確かな話ではないけどね。神州光輪会の脱会者からの情報で、会の方針に逆らった者が、甲州建設の関係する、山林で懲罰労働を強制されたというんだ。

セミナーという名目で、合宿に連れていかれ、現地で建設労働を強制されたらしい。」

「今どき、強制労働ですか。」

「そうだ、その甲州建設を調べてみるか?」

「どうやって調べますか?」

「神州光輪会と関係があるかどうか、関係があるとすれば、登記簿上の役員に神州光輪会の関係者がいるだろう。その辺りから追ってみたらどうだろう。」

「分かりました、調べてみます。」

―――――― 甲州建設と神州光輪会か。それが、果たして、原発と関係があるのか? 

 法務局で、甲州建設の登記簿から役員を調べると、月成の名前があった。取締役として登記されていたのだ。代表取締役は遠藤宏となっていた。
 
 神州光輪会と関係があることは間違いないが、月成に何を聞いても、答えないだろう。現地へ行って、代表の遠藤と会ってみるか。

 甲州街道を西へ走り、高井戸から中央高速に乗った。途中、国立府中インターを走りすぎる。外の景色を見た時、ふとこの道は前にも来た事がある、と思った。あれは、もう10年も前だ、そうだ波多野だ。

 あいつが消えた時、途中まで甲州街道を追っていたことがあった。あの時は、波多野の乗った車が、国立インターで高速に乗ったので、そこで追跡をやめた。

 国立インターのそばで、kさんの車を見て停めた。kさんも、波多野を追っていたのだ。そして、あの時kさんに、ゆかりママの弟(佐久間良治)の行方不明や、それを探していた先輩の不可解な死の事などを話したのだった。

 波多野はあの時、もしかすると、甲州建設に連れていかれたのか? だとすると、今回のことはやはり全て繋がっているのか? ・・・うん?今何か、とても大事なことが見えたような気がするぞ。

 でも、何がどうゆう風につながるのか? 遠藤に聞いても埒が明かなければ、波多野に聞くか。それとも、石井刑事に相談した方がいいかな。自分でやると、取り逃がしそうだな。そうだな、まずは慎重にだ、先走って取り逃がさないようにしないと。

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