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NEXT LIFE  変革の時 11

 遠藤社長が戻ってきた。

「お待たせしました。」

「お忙しいところ申し訳ないです。もう大丈夫ですか?」

「ええ、大丈夫です。何の話でしたかな?」

「神州光輪会との関係についてです。」

「ああ、それも私には分かりませんが、どういうことなのですか?」

「いえ、神州光輪会はご存知ですか?」

「ええ、名前はテレビなどで知っていますけど、それ以上は関係ないので知りません。」

「この会社に、その関係者の方がいるという事はありませんか?」

「私は、知りませんけどね。宗教の事は、話しませんからね。普通そうでしょう?」

「分かりました。最後に、もう一つ、波多野という者が、ここにいたはずですが、覚えていますか?」

「波多野? 申し訳ないのですが、その方も存じません。」

「金慶国という名前に聞き覚えは有りませんか?」

「いやあ、全く知らないのです。その方がどうかされましたか?」

「いえ、私の知り合いなのですが、ここに来ていたはずですけど、私の記憶違いだったのかも知れません。」

「こんな山奥にわざわざお越しいただいたのに、全く、お役に立てなくて、申し訳なかったですね。」


「いえ、きれいな写真を見せて頂いて、ありがとうございました。・・・ああ、それと先程の電話ですが、佐久間係長という方でしたか?」

「はい、そうですが、どうかしましたか?」

「いえ、ちょっと気になりまして。その方は、30代くらいの男性ですか?」

「はい、そうですが?」

―――――― まさかとは思うが、佐久良治だろうか。確認したいが、もし、本人だとしたら、どうする。ここで、突っ込んで、まずいことになるかも知れない。もし、ここに来ていることが、秘密にされているのだとしたら、今俺が、その名前を出しては、危険なのかもしれない。

でも、確認したい。ひょっとして、佐久間良治をここで見つけることになるのかも知れない。

「あの、その方の下の名前は、何と仰いますか?」

「うん?下の名前はどうだったかな。ちょっと覚えていませんが。お知合いですか?」

「いえ、ちょっと気になっただけです。失礼しました。では、今日はお忙しいところ有難うございました。」

―――――― 何も、聞き出せなかったが、強いて言えば、神州光輪会の事を隠している感じがするという事か。取締役が月成なのに、それで神州光輪会を知らないというのは、いくら何でも不自然だろう。この事を、隠したという事は、他も嘘をついている可能性が大きいという事だな。

 波多野に当たってみるか。それにしても、佐久間良治。そうだな、神州光輪会と関係があるのならば、ここにいるのかも知れない。

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