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ロクサーヌ (その5)

 敦煌に着くと役人から改めて通行証を確認された。唐では住民はすべて戸籍によって管理されていた。私たちソグド人も唐風の名前で管理されるのだ。旅館で休むことができた。久々にベッドで眠ることができると思うと、一気に旅の疲れが出てきた。食事のあと部屋で眠りについた。
私ロクサーヌが眠っていると夢の中でもう一人の私が起きてくる。私の見る夢は時々現実よりもはっきりしている。とてもリアルなのだ。その日の夢で私は探し物をしていた。初め大きなカバンを持っていて、その中にはお金が硬貨もあれば紙幣もあってギッシリつまったカバンは重く膨らんでいた。ところが途中で柄杓のようになってお金は水となり零れ落ちてしまう。慌てて私は来た道を戻りカバンを探すのだ。通りを左に折れたところにゴミ置き場がありその中を探した。すると古びた緑色のカバンが目に留まり、「それだ!このカバンだ!」と私は確信した。カバンはボロボロで触ると壊れてしまいそうだった。中には私のIDカードがあった。そしてお金がたくさん詰まっていた。ふと通りを振り返ると朝日がまぶしく光りすべてが金色に照らされていた。カバンの中から新聞が出てきた、日付を見ると西暦2140年だった。夢の中で私は、はるか未来に行っていた。
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歴史的事実に改編を加えた妄想小説です。

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